第ニ語「八王子の気候」

「八王子=寒い」こんなイメージを持つ方が多いのは、東京で雪が降った時にテレビで見られる八王子駅前からの中継の影響でしょう。なぜ八王子は冬が寒いのか?と言うと「標高が高いから」と思っている人が少なくありません。しかし、八王子駅周辺で標高100メートルちょっと、八王子浄苑でさえ標高220メートルです。ちなみ、高尾山の標高は599メートルですが、日光東照宮のそれより低いのです。気温の変化は100メートル上昇につき0.6度下がりますので、八王子においては、標高による気温の影響はほとんどありません。

では、冬に寒い理由はいかに?それは、八王子が四方を高台に囲まれる盆地だからです。北は加住丘陵、東は日野台地、南は多摩丘陵、西は関東山地に囲まれています。ですから、八王子から東西に伸びる国道20号、南北に伸びる国道16号を利用して八王子市内に入る場合、どの方向からも一旦「上って下る」ということが必要になります。

盆地の特性上、空気が逃げにくいので冬は底冷えがし気温が下がります。逆に空気が逃げにくいので、夏は高温になりやすく、周辺地域より気温が高くなります。前述の通り、八王子=標高が高いと思っている方はこの事実を知ると驚きます。間違っても八王子は避暑地でありませんので、夏のお墓参りは熱中症にお気をつけください。

これからの時期、八王子浄苑では、御法事を墓前ではなく礼拝堂で勤められる事をお勧めしております。熱中症対策は勿論のこと長時間立ったまま法事を勤める事に不安な方も、安心して快適にお参りできます。詳しくは、管理事務所までお尋ね下さい。